神経難病患者におけるオンライン診療導入に対する患者側の心理的・環境的な障壁の検討

神経難病患者のオンライン診療は,保険診療料が認められているが充分普及していない.普及が進まない患者側の要因を明らかにするため,地方都市にある鳥取大学医学部附属病院,竹田綜合病院,福岡大学病院通院中の神経難病患者にアンケート調査を行った.“オンライン診療を使用したくない” と回答した割合は,順に65%,66%,43%であった.オンライン診療を使用したくないと答える予測因子は,“インターネットを自宅で使用していない”,“オンライン診療時に介助が必要” が全病院に共通してオッズ比が高く,オンライン診療普及にはインターネット環境整備とそれを介助する体制が重要と判明した....

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Published in臨床神経学 p. cn-002106
Main Authors 花島 律子, 石田 義則, 宇川 義一, 坪井 義夫, 瀧川 洋史, 柴田 曜, 田尻 佑喜, 清水 崇宏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本神経学会 2025
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ISSN0009-918X
1882-0654
DOI10.5692/clinicalneurol.cn-002106

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Summary:神経難病患者のオンライン診療は,保険診療料が認められているが充分普及していない.普及が進まない患者側の要因を明らかにするため,地方都市にある鳥取大学医学部附属病院,竹田綜合病院,福岡大学病院通院中の神経難病患者にアンケート調査を行った.“オンライン診療を使用したくない” と回答した割合は,順に65%,66%,43%であった.オンライン診療を使用したくないと答える予測因子は,“インターネットを自宅で使用していない”,“オンライン診療時に介助が必要” が全病院に共通してオッズ比が高く,オンライン診療普及にはインターネット環境整備とそれを介助する体制が重要と判明した.
ISSN:0009-918X
1882-0654
DOI:10.5692/clinicalneurol.cn-002106