視覚情報が地区住民の空間構成の再現性に与える影響に関する研究

住民の多くは自らが住む地区の問題点を知っている. しかし, 空間構成に関する具体的な議論になりにくい.心の中に描かれた空間イメージは, 人によって異なるため, 議論に齟齬を来たし, 合意形成に至ることが難しい. 本研究では, 主に地区住民を対象とした空間構成を再現する実験を通じて, 日頃見慣れている空間であっても, 自らの記憶の中にある空間構成を再現したものは, 実際の空間構成と異なっていることを明らかにした. また, 視覚情報を提示することにより空間構成への理解が深まり, 空間の再現性が高まること, 実写映像よりもCGムービーを提示した方が空間の再現性が高まることを明らかにした....

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Bibliographic Details
Published in土木計画学研究・論文集 Vol. 25; pp. 299 - 310
Main Authors 秀島, 栄三, 山崎, 俊夫
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 30.09.2008
Subjects
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ISSN0913-4034
1884-8303
DOI10.2208/journalip.25.299

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Summary:住民の多くは自らが住む地区の問題点を知っている. しかし, 空間構成に関する具体的な議論になりにくい.心の中に描かれた空間イメージは, 人によって異なるため, 議論に齟齬を来たし, 合意形成に至ることが難しい. 本研究では, 主に地区住民を対象とした空間構成を再現する実験を通じて, 日頃見慣れている空間であっても, 自らの記憶の中にある空間構成を再現したものは, 実際の空間構成と異なっていることを明らかにした. また, 視覚情報を提示することにより空間構成への理解が深まり, 空間の再現性が高まること, 実写映像よりもCGムービーを提示した方が空間の再現性が高まることを明らかにした.
ISSN:0913-4034
1884-8303
DOI:10.2208/journalip.25.299