外側型腰部脊柱管狭窄症のMRI診断
「はじめに」腰部脊柱管狭窄症の外側型1)に見られるような神経根の絞扼症状の診断は, 従来(1)神経根ブロックや(2)ミエローCT等に依存していたと言ってよい. しかし神経根ブロックについては, 責任根の確定と治療に役立つという大きなメリットはあるものの, (1)患者に神経根を突き刺す注射の痛みをあたえる. (2)X線被爆の問題. (3)複数根のブロックにおいては, 入院期間の延長といった欠点も認められる. 従って, 次第に敬遠される傾向がなきにしもあらずである. 一方, ミエローCTについては外側陥凹2)(Lateral Recess)や椎間孔(Foramen)の部分の情報については根嚢(Ro...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 46; no. 4; pp. 1079 - 1081 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
1997
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ISSN | 0037-1033 |
Cover
Summary: | 「はじめに」腰部脊柱管狭窄症の外側型1)に見られるような神経根の絞扼症状の診断は, 従来(1)神経根ブロックや(2)ミエローCT等に依存していたと言ってよい. しかし神経根ブロックについては, 責任根の確定と治療に役立つという大きなメリットはあるものの, (1)患者に神経根を突き刺す注射の痛みをあたえる. (2)X線被爆の問題. (3)複数根のブロックにおいては, 入院期間の延長といった欠点も認められる. 従って, 次第に敬遠される傾向がなきにしもあらずである. 一方, ミエローCTについては外側陥凹2)(Lateral Recess)や椎間孔(Foramen)の部分の情報については根嚢(Root Sleeve)より外側では必ずしも正確でない. 本論文の目的は, 外側型腰部脊柱管狭窄症の診断にMRIがどの様に役立つか検証する事である. 方法 腰椎MRIを2つのグループの患者について検討した. グループ1は椎間板症として当科外来で治療を受けた50名の若年者で構成される. 平均年齢22歳(16歳~29歳), 男性28名, 女性22名である. グループ2は平成5年から平成7年の3年間に当科で手術をうけた腰部脊柱管狭窄症の患者42名で構成されている. 平均年齢68歳(49歳~88歳), 男性18名, 女性24名である. |
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ISSN: | 0037-1033 |