腰椎椎間板障害に対するペディクルスクリューを用いた固定術

「はじめに」すべり, 分離, 骨性脊柱管狭窄を除く腰椎椎間板障害に対するわれわれの固定術の適応は1)腰痛が強いかまたは肉体労働者の初発ヘルニア, 2)成人の中心性または隅角解離を伴うヘルニア, 3)大部分の再発ヘルニア, 4)椎間板症(神経症状を呈さない)などである. 固定術式としては早期離床と骨癒合率を高めるためにペディクルスクリューを用いた後方進入椎体固定術(PLIF), 後側方固定術(PLF)を2椎間までの固定に限り施行してきた. 本報告の目的は除圧と固定の効果がどのような病態に対して有効か, また内固定法により術後レ線所見に違いがあるかを検討した. 対象 対象は腰椎変性疾患のうち, 1...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 48; no. 2; pp. 419 - 423
Main Authors 新垣勝男, 佐藤栄, 屋良哲也, 伊佐真徳, 宮里剛成, 野原博和, 茨木邦夫, 當眞嗣一, 金城幸雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 1999
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ISSN0037-1033

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Summary:「はじめに」すべり, 分離, 骨性脊柱管狭窄を除く腰椎椎間板障害に対するわれわれの固定術の適応は1)腰痛が強いかまたは肉体労働者の初発ヘルニア, 2)成人の中心性または隅角解離を伴うヘルニア, 3)大部分の再発ヘルニア, 4)椎間板症(神経症状を呈さない)などである. 固定術式としては早期離床と骨癒合率を高めるためにペディクルスクリューを用いた後方進入椎体固定術(PLIF), 後側方固定術(PLF)を2椎間までの固定に限り施行してきた. 本報告の目的は除圧と固定の効果がどのような病態に対して有効か, また内固定法により術後レ線所見に違いがあるかを検討した. 対象 対象は腰椎変性疾患のうち, 1)変性すべり, 2)分離(すべり), 3)骨性脊柱管狭窄を除き, 本術式を施行された32例であった. 男27例, 女5例, 手術時年齢は25歳~61歳, 平均37.2歳で大部分が20~40歳代と青壮年であった(図1)と. 観察期間は3ヵ月~5年11ヵ月, 平均2年5ヵ月であった.
ISSN:0037-1033