論文 井桁状まくらぎの設計条件がレール継目部の動的応答およびバラスト道床変形に及ぼす影響

井桁状まくらぎ敷設レール継目部を有するバラスト軌道を対象に,井桁状まくらぎの設計条件がレール継目部の軌道振動および道床の不可逆変形に及ぼす影響について数値解析により検討した.解析では,軌道振動と道床繰り返し変形との弱連成有限要素解析法を用い,レール継目落ちの考慮の必要性について検討した上で,井桁状まくらぎの高さおよびまくらぎ下弾性パッド(USP)の選定が軌道振動応答および道床繰り返し変形に及ぼす影響について検討した.数値実験を通して,当該問題のシミュレーションではレール継目落ちの考慮は必要であること,井桁状まくらぎ・通常まくらぎの双方で低弾性USPの使用がレール継目部の道床沈下の平準化に対して...

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Published in鉄道工学シンポジウム論文集 Vol. 29; no. 1; pp. 240 - 247
Main Author 紅露 一寛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 構造工学委員会 鉄道工学連絡小委員会 2025
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ISSN2759-1492
DOI10.11532/railwayengineering.29.1_240

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Summary:井桁状まくらぎ敷設レール継目部を有するバラスト軌道を対象に,井桁状まくらぎの設計条件がレール継目部の軌道振動および道床の不可逆変形に及ぼす影響について数値解析により検討した.解析では,軌道振動と道床繰り返し変形との弱連成有限要素解析法を用い,レール継目落ちの考慮の必要性について検討した上で,井桁状まくらぎの高さおよびまくらぎ下弾性パッド(USP)の選定が軌道振動応答および道床繰り返し変形に及ぼす影響について検討した.数値実験を通して,当該問題のシミュレーションではレール継目落ちの考慮は必要であること,井桁状まくらぎ・通常まくらぎの双方で低弾性USPの使用がレール継目部の道床沈下の平準化に対して効果的であることがわかった.
ISSN:2759-1492
DOI:10.11532/railwayengineering.29.1_240