MPL 9000による体外衝撃波結石破砕術1000回の治療経験
われわれは1992年5月12日から1996年7月12日の50ヵ月間にMPL 9000(X線装置付き)により324名(392症例)に対し延べ1000回の治療を行った. その治療成績につき検討を加え, 以下の結果を得た. 1. 結石の焦点合わせは, 腎結石のほとんどは超音波のみによったが, U1で51.9%, U2で68.3%, U3で44.1%の症例で治療中に少なくとも1回はX線を必要とした. 2. 評価可能症例の3ヵ月目の完全排石率は60.4%であった. 治療対象結石数により単数群と複数群とに分けて検討したところ, 単数群の3ヵ月目の完全排石率は69.2%であったが, 複数群は35.8%に過ぎ...
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Published in | 医療 Vol. 51; no. 12; pp. 611 - 617 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 国立医療学会
20.12.1997
国立医療学会 |
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ISSN | 0021-1699 1884-8729 |
DOI | 10.11261/iryo1946.51.611 |
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Summary: | われわれは1992年5月12日から1996年7月12日の50ヵ月間にMPL 9000(X線装置付き)により324名(392症例)に対し延べ1000回の治療を行った. その治療成績につき検討を加え, 以下の結果を得た. 1. 結石の焦点合わせは, 腎結石のほとんどは超音波のみによったが, U1で51.9%, U2で68.3%, U3で44.1%の症例で治療中に少なくとも1回はX線を必要とした. 2. 評価可能症例の3ヵ月目の完全排石率は60.4%であった. 治療対象結石数により単数群と複数群とに分けて検討したところ, 単数群の3ヵ月目の完全排石率は69.2%であったが, 複数群は35.8%に過ぎなかった. また, サンゴ状結石で3ヵ月目迄に完全排石をみたのは8.3%(1/12)のみであった. 3. 合併症として腎被膜下血腫が3.6%に認められ, サンゴ状結石の2例も含まれていたが, 輸血を必要とする症例はなかった |
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ISSN: | 0021-1699 1884-8729 |
DOI: | 10.11261/iryo1946.51.611 |