随伴症状を伴つたいわゆる顎関節症の1例

左側顎関節に開口時, 運動制約が見られ, これに反し右側顆頭の開口運動量が大きく, 左右顎運動の不調和を来し, 自覚症状として, 右側顎関節の開口時痛, 右側咬筋浅部前縁及び顎二腹筋後腹部の鈍痛, 右後頭部痛及び同側の肩から背にかけての「こり」, 右肩下りなどを訴え, 家事に専心出来なくなり日常生活に支障を来した年令41才の主婦に対し治療を試み, 咬合彎曲の改善と義歯の改修を行つて, 咬合調整し, 良好な結果が得られたので, その発症の経過, 診断の根拠, 治療などについて検討し, 1例報告する....

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Published in医療 Vol. 37; no. 3; pp. 289 - 293
Main Authors 平, 一彦, 宮本, 一也, 高野, 淳, 乾, 晁
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.03.1983
医療同好会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.37.289

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Summary:左側顎関節に開口時, 運動制約が見られ, これに反し右側顆頭の開口運動量が大きく, 左右顎運動の不調和を来し, 自覚症状として, 右側顎関節の開口時痛, 右側咬筋浅部前縁及び顎二腹筋後腹部の鈍痛, 右後頭部痛及び同側の肩から背にかけての「こり」, 右肩下りなどを訴え, 家事に専心出来なくなり日常生活に支障を来した年令41才の主婦に対し治療を試み, 咬合彎曲の改善と義歯の改修を行つて, 咬合調整し, 良好な結果が得られたので, その発症の経過, 診断の根拠, 治療などについて検討し, 1例報告する.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.37.289