海外災害支援-JMTDRの立場から

国際緊急援助隊医療チーム (JMTDR) は国際協力事業団 (JICA) が行う災害救援のうち, 人的援助に相当する医療職集団である。本来は研修を受け, 登録されたボランティアであるが, 被災国政府の要請を受けて出動するときは日本国の代表として扱われる。医師2-看護婦4-調整員2を基本単位とし, おもに災害の急性期において被災者の診療, 疫病の防止などにたずさわる。被災地で自給自足できるだけの装備を備え, 要請後24時間以内に出発できるシステムができている。発足以来14年間の経過で, 登録者総数は医師179名, 看護婦216名, 調整員121名の合計516名にのぼり, 34件の出動実績をもつ。...

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Published in蘇生 Vol. 16; no. 2; pp. 127 - 131
Main Author 福家, 伸夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 20.08.1997
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ISSN0288-4348
1884-748X
DOI10.11414/jjreanimatology1983.16.127

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Summary:国際緊急援助隊医療チーム (JMTDR) は国際協力事業団 (JICA) が行う災害救援のうち, 人的援助に相当する医療職集団である。本来は研修を受け, 登録されたボランティアであるが, 被災国政府の要請を受けて出動するときは日本国の代表として扱われる。医師2-看護婦4-調整員2を基本単位とし, おもに災害の急性期において被災者の診療, 疫病の防止などにたずさわる。被災地で自給自足できるだけの装備を備え, 要請後24時間以内に出発できるシステムができている。発足以来14年間の経過で, 登録者総数は医師179名, 看護婦216名, 調整員121名の合計516名にのぼり, 34件の出動実績をもつ。災害多発地帯であるアジア地域で重要な地位を占めている。
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology1983.16.127