肺結核症の呼吸不全に関する研究(第3報) 末梢血リンパ球サブセツトの検討

広汎な病巣例, 難治結核例では末梢血リンパ球の減少や, PPDの陰性を認め, 細胞性免疫能の低下を示唆する例がみられる. 肺結核症各時期の免疫能を知るため, 末梢血リンパ球サブセツトをモノクロナール法にて解析した. 活動期ではOKT4, T4/T8は減少し, T8はやや増加していたが, 非活動期にはこれらが改善した. 肺結核の治療後にはOT4, T4/T8は増加し, T8は微減した. 治療前にOKT4, T4/T8の減少を示す例では治療後の肺活量の増加が少なかつた....

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Published in医療 Vol. 43; no. 6; pp. 641 - 646
Main Authors 大久保, 伊都子, 高橋, 好夫, 森田, ゆり子, 柏木, 秀雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.06.1989
国立医療学会
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ISSN0021-1699
1884-8729
DOI10.11261/iryo1946.43.641

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Summary:広汎な病巣例, 難治結核例では末梢血リンパ球の減少や, PPDの陰性を認め, 細胞性免疫能の低下を示唆する例がみられる. 肺結核症各時期の免疫能を知るため, 末梢血リンパ球サブセツトをモノクロナール法にて解析した. 活動期ではOKT4, T4/T8は減少し, T8はやや増加していたが, 非活動期にはこれらが改善した. 肺結核の治療後にはOT4, T4/T8は増加し, T8は微減した. 治療前にOKT4, T4/T8の減少を示す例では治療後の肺活量の増加が少なかつた.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.43.641