内側楔状開大型高位脛骨骨切り術患者の術後JOA scoreに影響する術前因子

• Published in: 理学療法科学 Vol. 37; no. 3; pp. 323 - 327
• Main Authors: 松永, 大吾, 豊田, 剛, 瀧澤, 勉, 竹内, 誠貴, 石坂, 正大, 井川, 達也
• Format: Journal Article
• Language: English
• Published: 理学療法科学学会 2022
• Subjects: 内側楔状開大型高位脛骨骨切り術; 日本整形外科学会変形性膝関節症治療成績判定基準; 術前因子
• ISSN: 1341-1667; 2434-2807
• DOI: 10.1589/rika.37.323

〔目的〕内側楔状開大型高位脛骨骨切り術（OWHTO）患者の術後JOA scoreに影響する術前因子について検討した．〔対象と方法〕長野松代総合病院でOWHTOを施行した68名77膝を対象とした．診断名，性別，年齢，Body Mass Index，術前の大腿脛骨外側角（FTA），関節可動域（ROM），膝関節等速性筋力，術前と術後1年時の日本整形外科学会変形性膝関節症治療成績判定基準（JOA score）を評価した．術後JOA scoreで満点群と非満点群に分類し，術前因子を比較した．〔結果〕診断名は満点群で膝関節骨壊死症（膝ON）の割合が有意に多かった．術前のFTAは満点群で有意に小さく，術前の膝屈曲ROMは満点群で有意に大きかった．〔結語〕手術に至る診断名が膝ON，術前の内反変形が軽度，術前の屈曲制限が軽度の症例は術後JOA scoreが良好であった．