ライフステージの展開に伴う非標準世帯への移行からみた住戸計画 集合住宅における居住過程に関する研究

本研究では,首都圏に建設された築後約20年の集合住宅を対象にして,居住者の家族構成と住まい方の変化,環境移行の様態を明らかにした。実態調査の結果,「夫婦と子供」の標準世帯として入居した当初居住者層が,子供の独立別居を経て「夫婦のみ」の非標準世帯に移行していることが確認された。また,壮年夫婦のみの世帯では,退職を機に在宅時間が増加し,夫や妻の個人的な時間の過ごし方が拡大したこと,別居子の子供室を利用して,夫婦が別就寝に移行したり,夫や妻の個人専用部屋が設けられることが明らかになった。また,私的な行動を支援する拠点が個人専用部屋以外に広く点在し,個人領域が住戸内に拡大している実態が明らかになった。...

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Published in住宅総合研究財団研究年報 Vol. 26; pp. 191 - 202
Main Authors 沢田, 知子, 内田, 青蔵, 渡辺, 秀俊, 谷口, 久美子, 丸茂, みゆき
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般財団法人 住総研 2000
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