悪性腫瘍における99mTc-DTPA-HSAリンパシンチグラフィの有用性の検討

• Published in: RADIOISOTOPES Vol. 41; no. 9; pp. 439 - 443
• Main Authors: 菊池, みかる, 小原, 東也, 柳澤, 融, 高橋, 恒男
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 公益社団法人 日本アイソトープ協会 01.09.1992
• ISSN: 0033-8303; 1884-4111
• DOI: 10.3769/radioisotopes.41.9_439

悪性腫瘍リンパ節転移例および悪性リンパ腫例に対し99mTc-DTPA-HSAによるリンパシンチクラフィを行い, 異常所見として, (1) リンパ管本幹の途絶, 胸管描出の欠如, (2) 腫大リンパ節への異常集積あるいは取込みの不均一, (3) 側副路の形成や皮下組織への逆流, などを認めた。また手技が簡便で, バックグラウンドが少なく, 画質に優れるため, 悪性腫瘍におけるリンパ系の動態異常の検出や治療効果判定に有用と考える。