家庭での腸管出血性大腸菌O157感染予防対策の継続性について (第1報) 情報, 消毒, 食品保管
大阪府下を中心に居住する住民1,085人に, O157による食中毒に対して, 発生当時どのような意識をもち, 行動したか, また6か月後の現在どのようになったか調査し, 末子の年齢別に集計した結果は次のとおりである。 1) 発生当時知りたかった情報の最も割合の高かったのは予防方法 (74.4%) で, 次いで原因食 (53.5%)となった。 2) 発生当時に揃え, 6か月後の現在も用いている物で高い割合になったのは薬用石鹸で, 就学前の子どものいる家庭では74.4%となった。 3) 手洗い指導を「厳しくした」, そして手洗いを「よくしている」が発生当時に比較し, 現在ではどの末子年齢区分でも割...
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Published in | 栄養学雑誌 Vol. 56; no. 4; pp. 217 - 226 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
01.08.1998
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ISSN | 0021-5147 1883-7921 |
DOI | 10.5264/eiyogakuzashi.56.217 |
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Summary: | 大阪府下を中心に居住する住民1,085人に, O157による食中毒に対して, 発生当時どのような意識をもち, 行動したか, また6か月後の現在どのようになったか調査し, 末子の年齢別に集計した結果は次のとおりである。 1) 発生当時知りたかった情報の最も割合の高かったのは予防方法 (74.4%) で, 次いで原因食 (53.5%)となった。 2) 発生当時に揃え, 6か月後の現在も用いている物で高い割合になったのは薬用石鹸で, 就学前の子どものいる家庭では74.4%となった。 3) 手洗い指導を「厳しくした」, そして手洗いを「よくしている」が発生当時に比較し, 現在ではどの末子年齢区分でも割合が低くなった。また, 帰宅時やトイレ後の手洗いについても, 調理担当者, 子どもそして配偶者とも同様の結果となった。そして現在では手洗いの方法は水の割合が高くなった。 4) 発生当時, 台所器具の消毒は「しなかった」としたのは, まな板17.1%, たわし・スポンジ53.3%,ふきん19.3%であった。 5) 6か月後の現在「O157に対してどのように思っているか」では,「緊張感が薄れ不注意になっている」とした人がどの区分でも高い割合になった。 |
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ISSN: | 0021-5147 1883-7921 |
DOI: | 10.5264/eiyogakuzashi.56.217 |