接着性レジンセメント「パナビア21」を用いた確実で耐久性のある接着技法
接着性レジンの登場が現代の保存、補綴修復の技法を大きく進歩させたことは言うまでもない。しかし、従来の接着性レジンは、象牙質への接着力不足や、歯髄刺激等が懸念されるなどの問題点もあった。 最近の材料の進歩によって象牙質への接着強さが増大し、懸念されていた歯髄刺激の発生が抑制できるようになった。また、レジン自体には歯髄刺激性がないかまたは極めて少ないことが明らかとなり、接着性レジンに対する不安がなくなった。 現在の補綴、保存修復において接着は必要不可欠となっている。今回は、クラレ社より発売されている接着性レジンセメント (パナビア21) を用い、その特性を留意しながら確実で耐久性のある接着技法を紹...
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Published in | 接着歯学 Vol. 13; no. 2; pp. 93 - 100 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本接着歯学会
10.06.1995
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0913-1655 2185-9566 |
DOI | 10.11297/adhesdent1983.13.93 |
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Summary: | 接着性レジンの登場が現代の保存、補綴修復の技法を大きく進歩させたことは言うまでもない。しかし、従来の接着性レジンは、象牙質への接着力不足や、歯髄刺激等が懸念されるなどの問題点もあった。 最近の材料の進歩によって象牙質への接着強さが増大し、懸念されていた歯髄刺激の発生が抑制できるようになった。また、レジン自体には歯髄刺激性がないかまたは極めて少ないことが明らかとなり、接着性レジンに対する不安がなくなった。 現在の補綴、保存修復において接着は必要不可欠となっている。今回は、クラレ社より発売されている接着性レジンセメント (パナビア21) を用い、その特性を留意しながら確実で耐久性のある接着技法を紹介したい。 |
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ISSN: | 0913-1655 2185-9566 |
DOI: | 10.11297/adhesdent1983.13.93 |