結腸癌による結腸十二指腸瘻の1例

悪性腫瘍にともなう消化管瘻は比較的まれであるが,なかでも結腸癌の進行により胃または十二指腸に浸潤穿孔することは非常にまれである.われわれは,肝屈曲部の横行結腸癌が十二指腸下行部へ浸潤穿孔し,結腸十二指腸瘻を形成した症例を経験したが,このような症例では全身状態への影響,根治術式の選択などに多くの問題を含んでいるように思われる.そこで本症例に本邦報告例を加え検討,報告する....

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Published in日本消化器外科学会雑誌 Vol. 17; no. 12; pp. 2238 - 2241
Main Authors 寺島, 信也, 鈴木, 伸一, 元木, 良一, 吉田, 直衛, 三瓶, 光夫, 河原田, 保佑, 佐戸川, 弘之, 畑, 穆
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本消化器外科学会 1984
一般社団法人日本消化器外科学会
The Japanese Society of Gastroenterological Surgery
Subjects
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ISSN0386-9768
1348-9372
DOI10.5833/jjgs.17.2238

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Summary:悪性腫瘍にともなう消化管瘻は比較的まれであるが,なかでも結腸癌の進行により胃または十二指腸に浸潤穿孔することは非常にまれである.われわれは,肝屈曲部の横行結腸癌が十二指腸下行部へ浸潤穿孔し,結腸十二指腸瘻を形成した症例を経験したが,このような症例では全身状態への影響,根治術式の選択などに多くの問題を含んでいるように思われる.そこで本症例に本邦報告例を加え検討,報告する.
ISSN:0386-9768
1348-9372
DOI:10.5833/jjgs.17.2238