X線発生装置に於ける出力評価の検討 デジタル装置

【目的】  近年、放射線機器はアナログからデジタル化に移行する中でX線発生装置及びCR装置の管理は必修の項目である。当院ドック施設の胸部撮影装置が2010年3月にデジタル化に移行した。今回我々はX線発生装置の出力に於いて線量計を使用せず、検討をおこなったので報告する。 【使用機器】  X線発生装置 RadNext50 (日立メディコ)  DR装置 CALNEO U (FUJIFILM)  PCソフト    POP-NET Essential (イメージワン) 【方法】 1.DR装置の設定をいかなる撮影条件においてもS値が200になるよう設定する。この設定はDR装置側では左右されずに撮影条件によ...

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Published in日本農村医学会学術総会抄録集 p. 264
Main Authors 畑, 和宏, 松野, 俊一, 今井, 信輔, 深澤, 基, 亀井, 靖, 不破, 武司, 大平, 栄里子, 伊藤, 道廣, 奥村, 功
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2010
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.59.0.264.0

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Summary:【目的】  近年、放射線機器はアナログからデジタル化に移行する中でX線発生装置及びCR装置の管理は必修の項目である。当院ドック施設の胸部撮影装置が2010年3月にデジタル化に移行した。今回我々はX線発生装置の出力に於いて線量計を使用せず、検討をおこなったので報告する。 【使用機器】  X線発生装置 RadNext50 (日立メディコ)  DR装置 CALNEO U (FUJIFILM)  PCソフト    POP-NET Essential (イメージワン) 【方法】 1.DR装置の設定をいかなる撮影条件においてもS値が200になるよう設定する。この設定はDR装置側では左右されずに撮影条件によって画像濃度が変化する設定である。いわゆるスクリーン・フィルム系と考える。 2.管電圧68kV~96kVまでの間で2kVごとにX線を曝射する。その際の撮影条件は管電流125mA、撮影時間10msec、撮影距離200cm、照射野17×17 inchで撮影する。管電圧以外の撮影条件は固定である。 3.それぞれの電圧で曝射した画像をサーバーに送信する。 4.POP-NET Essentialを用いて、それぞれの管電圧で曝射した画像濃度をPIX値として置き換え、管電圧とPIX値のグラフを作成する。 5.このグラフを利用し、発生装置の出力を評価検討する。 【結果】 1.管電圧とPIX値の相関係数は0.996となり、高い相関があると考えられる。 2.管電圧とPIX値をグラフ上にプロットしていくと直線性が強いと考えられる。 【考察】  今回、我々が行った実験にて管電圧とPIX値の間には直線性がみられ、この直線性が理想のX線発生装置の出力である。この直線を元にし、毎月ごとの直線を検討しX線装置の出力評価につなげたいと考えます。また、今後の課題としてS値の評価につなげたいと考えています。
Bibliography:P1-G3-4
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.59.0.264.0