食道静脈瘤手術における肝障害と手術侵襲を考慮した手術適応基準
保存的治療法が確立されつつある現在, 食道静脈瘤の手術は, 安全で良好な成績が得られなくてはならない. そこで教室の手術成績から, 適応基準を (1) 待期・予防例,(2) Child A・B,(3) PT<15秒,(4) HPT≧50%,(5) K・ICG≧0.06,(6) 75g-OGTT parabolic pattern,(7) 年齢≦65歳,(8) 肝癌 (-) と設定された. この適応基準は特殊な検査を必要とせず, routineの検査に基づいて設定されたものであり, 基準設定後の手術成績から, 肝障害と手術侵襲を十分に考慮された適切なものと考えている....
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Published in | 日本消化器外科学会雑誌 Vol. 22; no. 4; pp. 1018 - 1021 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本消化器外科学会
1989
一般社団法人日本消化器外科学会 The Japanese Society of Gastroenterological Surgery |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0386-9768 1348-9372 |
DOI | 10.5833/jjgs.22.1018 |
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Summary: | 保存的治療法が確立されつつある現在, 食道静脈瘤の手術は, 安全で良好な成績が得られなくてはならない. そこで教室の手術成績から, 適応基準を (1) 待期・予防例,(2) Child A・B,(3) PT<15秒,(4) HPT≧50%,(5) K・ICG≧0.06,(6) 75g-OGTT parabolic pattern,(7) 年齢≦65歳,(8) 肝癌 (-) と設定された. この適応基準は特殊な検査を必要とせず, routineの検査に基づいて設定されたものであり, 基準設定後の手術成績から, 肝障害と手術侵襲を十分に考慮された適切なものと考えている. |
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ISSN: | 0386-9768 1348-9372 |
DOI: | 10.5833/jjgs.22.1018 |