把持動作時の反復運動課題における動作分析 - 異形断面グリップ (「T Grip」) と円柱での差異について

「要旨:」[目的]握りやすければ運動がしやすいという仮説の下で, 異なる断面形状の棒(「T Grip」と円柱棒)を使用し, 反復運動課題(合計15回)の運動の質を分析することと, 反復運動課題後に官能試験を実施し, 断面形状の違いによる運動への影響を分析することを目的とした. [対象と方法]健常大学生20名を対象とし, 2種類の棒を使用して一定のリズムに合わせた反復運動課題の下, 両肩関節のROMを計測し, 異なる把持動作時での運動巧緻性を分析した. [結果]使用手(利き手と非利き手)と使用棒とに交互作用は認められなかった. [結語]異なる断面形状のグリップのどちらを使用しても, 把持動作の形...

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Published in理学療法科学 Vol. 34; no. 2; pp. 163 - 167
Main Authors 馬屋原学, 金子純一朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.04.2019
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ISSN1341-1667

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Summary:「要旨:」[目的]握りやすければ運動がしやすいという仮説の下で, 異なる断面形状の棒(「T Grip」と円柱棒)を使用し, 反復運動課題(合計15回)の運動の質を分析することと, 反復運動課題後に官能試験を実施し, 断面形状の違いによる運動への影響を分析することを目的とした. [対象と方法]健常大学生20名を対象とし, 2種類の棒を使用して一定のリズムに合わせた反復運動課題の下, 両肩関節のROMを計測し, 異なる把持動作時での運動巧緻性を分析した. [結果]使用手(利き手と非利き手)と使用棒とに交互作用は認められなかった. [結語]異なる断面形状のグリップのどちらを使用しても, 把持動作の形状の違いにかかわらず, リズムに合わせて追跡課題を実践する場合でも, 把持動作の感覚情報は運動巧緻性においては影響しないと考えられた.
ISSN:1341-1667