Veno-venous extracorporeal membrane oxygenation管理を要した重症COVID-19患者の消化管出血合併に関する検討
「要旨」「目的:」Veno-venous extracorporeal membrane oxygenation(V-V ECMO)管理を要した重症Coronavirus disease 2019(COVID-19)患者の消化管出血について検討した. 「方法:」2020年4月~2021年3月の間にICUへ入室し, V-V ECMOを実施した重症COVID-19患者を対象とし, 消化管出血の発生率を調べ, 次に消化管出血群と非出血群に分けて両群を比較した. 「結果:」期間中に入院した23例中, 出血群7例(30.4%), 非出血群16例(69.6%)であった. 院内死亡率は出血群で有意に高く(1...
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Published in | 日本臨床救急医学会雑誌 Vol. 27; no. 6; pp. 751 - 756 |
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Main Authors | , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本臨床救急医学会
01.12.2024
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ISSN | 1345-0581 |
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Summary: | 「要旨」「目的:」Veno-venous extracorporeal membrane oxygenation(V-V ECMO)管理を要した重症Coronavirus disease 2019(COVID-19)患者の消化管出血について検討した. 「方法:」2020年4月~2021年3月の間にICUへ入室し, V-V ECMOを実施した重症COVID-19患者を対象とし, 消化管出血の発生率を調べ, 次に消化管出血群と非出血群に分けて両群を比較した. 「結果:」期間中に入院した23例中, 出血群7例(30.4%), 非出血群16例(69.6%)であった. 院内死亡率は出血群で有意に高く(100% vs 25%;p=0.001), ECMO期間も出血群で有意に長かった(平均時間39日 vs 10.5日;p=0.018). 「結論:」ECMOを要した重症COVID-19患者における消化管出血の合併は, ECMO施行期間を長期化させ, 生命予後不良の強い予測因子であった. |
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ISSN: | 1345-0581 |