新鮮腰椎分離症における椎体高位別特徴

〔要旨〕 【目的】新鮮腰椎分離症の椎体高位別特徴について検討した. 【方法】対象は当院にて新鮮腰椎分離症と診断された381例とした. 対象を第2・第3腰椎分離症(L2・3群, 33例: 男20, 女13), 第4腰椎分離症(L4群, 140例: 男119, 女21), 第5腰椎分離症(L5群, 208例: 男177, 女31)の3群に分け比較した. 【結果】発症高位と年齢について, 男性にてL4群(15歳1か月±1歳5か月)と比べてL5群(14歳4か月±1歳10か月)は有意に低かった(p<0.01). 発症年齢と性差について, L2・3群はL4群, L5群と比較し女性の割合が有意に高かっ...

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Published in日本臨床スポーツ医学会誌 Vol. 30; no. 2; pp. 542 - 547
Main Authors 三宅秀俊, 杉山貴哉, 氷見量, 石川徹也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本臨床スポーツ医学会 30.04.2022
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ISSN1346-4159

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Summary:〔要旨〕 【目的】新鮮腰椎分離症の椎体高位別特徴について検討した. 【方法】対象は当院にて新鮮腰椎分離症と診断された381例とした. 対象を第2・第3腰椎分離症(L2・3群, 33例: 男20, 女13), 第4腰椎分離症(L4群, 140例: 男119, 女21), 第5腰椎分離症(L5群, 208例: 男177, 女31)の3群に分け比較した. 【結果】発症高位と年齢について, 男性にてL4群(15歳1か月±1歳5か月)と比べてL5群(14歳4か月±1歳10か月)は有意に低かった(p<0.01). 発症年齢と性差について, L2・3群はL4群, L5群と比較し女性の割合が有意に高かった(p<0.01). 新体操, 陸上競技の跳躍, バレーボールのスパイカーにL2・3発症例がみられた. 【結語】椎体高位が低くなるにつれて平均年齢が低くなる傾向がみられた. 競技特性によって上肢からの動きが上位椎体発症に影響する可能性がある.
ISSN:1346-4159