障がい者の健康支援における看護職の役割 - 車いすバスケットボール選手への聞き取り調査から

「要旨」 : 【目的】車いすバスケットボール選手がスポーツを始めた動機や, その後, 継続する上での自己管理を含めた生活の現状を明らかにし, 看護職の支援の方向性について検討する. 【方法】地域で車いすバスケットボールをする障がい者13名を対象に2022年3月から2022年4月に質問紙を用い, インタビュー調査を実施した. 【結果】車いすバスケットボール開始のきっかけは, 知人が5名で一番多く, 車いすバスケットボールを継続できている理由として, 「健康を自己管理しているから」と9名が回答した. 競技を行う際に障壁 (バリアー) として感じていることは, 仕事面 (学業含む) 4名, 怪我の面...

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Published in日本ヒューマンケア・ネットワーク学会誌 Vol. 21; no. 1; pp. 35 - 41
Main Authors 堤梨恵, 田村玉美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヒューマンケア・ネットワーク学会 01.10.2023
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ISSN2434-3374

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Summary:「要旨」 : 【目的】車いすバスケットボール選手がスポーツを始めた動機や, その後, 継続する上での自己管理を含めた生活の現状を明らかにし, 看護職の支援の方向性について検討する. 【方法】地域で車いすバスケットボールをする障がい者13名を対象に2022年3月から2022年4月に質問紙を用い, インタビュー調査を実施した. 【結果】車いすバスケットボール開始のきっかけは, 知人が5名で一番多く, 車いすバスケットボールを継続できている理由として, 「健康を自己管理しているから」と9名が回答した. 競技を行う際に障壁 (バリアー) として感じていることは, 仕事面 (学業含む) 4名, 怪我の面3名, 経済面3名, 移動面2名だった. 【考察】車いすバスケットボール選手は, スポーツの良い影響を受けながら健康を自己管理しているが, 今後, 生涯を通じてスポーツを継続できるよう障害特性を知る医療職 (看護職) の支援についてさらに検討する必要があると考える.
ISSN:2434-3374