Mechanical Diagnosis and Therapy を用いた成長期腰椎分離症患者の症例集積研究 治療経過の報告

• Published in: 徒手理学療法 Vol. 25; no. 1; pp. 13 - 18
• Main Authors: 穴吹, 弘毅, 島嵜, 崇, 遠藤, 道代, 吉川, 雄太郎, 田澤, 宏志郞, 小林, 建斗
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 日本徒手理学療法学会 2025
• Subjects: Mechanical Diagnosis and Therapy（MDT）; 成長期腰椎分離症; 腰痛
• ISSN: 1346-9223; 2434-4087
• DOI: 10.32166/jmpt.25.1_13

［目的］成長期腰椎分離症患者におけるMechanical Diagnosis and Therapy （MDT）を用いた治療を行い，その傾向を確認した。［対象と方法］腰椎分離症と診断後，MDT を用いた治療方針に同意が得られた33 例（男性28 例，女性5 例，年齢14.3 ± 1.9 歳）を対象に治療介入した。併行して低出力超音波パルス治療を3 か月間（1 回/week）実施した。［結果］MDT において，全例にDirectional Preference（DP）を認め，整復可能なDerangementに分類され，早期に腰痛と腰椎可動域の改善し，平均17.5 ± 6.7 日でスポーツ再開となった。［結語］成長期腰椎分離症患者に対しMDT を用いた結果，全例にDP を認め整復可能なDerangement に分類され，良好な治療経過であった。今回のMDT を用いた治療経験は，今後の成長期腰椎分離症患者における腰痛治療の新たな可能性を示す結果となった。