水素ステーションに隣接した商業施設および自動車への水素併給に関する研究 導入期における水素供給インフラのエネルギー的評価

近年、燃料電池自動車ならびに定置型燃料電池の実証実験が盛んに行なわれており、世界的にも実用化レベルに達しているが、商用レベルの実現に向けて明確な水素エネルギー戦略を立てることが重要となる。燃料電池車の導入初期段階には、水素供給インフラの整備を加速させるため、自動車だけでなく隣接した商業施設内の定置型燃料電池へ水素を同時に供給するエネルギーシステムが有効であると考えられる。本論ではエネルギー供給元が一元化した都市構造において、提案する水素併給システムがエネルギー負荷ならびに環境負荷の観点からの導入メリットについて、各種エネルギー需要データを用いて定量的な評価シミュレーションを実施した。検討結果よ...

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Published in都市計画論文集 p. 52
Main Authors 鈴置, 保雄, 小林, 敬幸, 葛山, 弘一, 加藤, 丈佳, 森川, 高行, 朴, 海洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本都市計画学会 2006
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ISSN1348-284X
1348-284X
DOI10.11361/cpij1.41.0.52.0

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Summary:近年、燃料電池自動車ならびに定置型燃料電池の実証実験が盛んに行なわれており、世界的にも実用化レベルに達しているが、商用レベルの実現に向けて明確な水素エネルギー戦略を立てることが重要となる。燃料電池車の導入初期段階には、水素供給インフラの整備を加速させるため、自動車だけでなく隣接した商業施設内の定置型燃料電池へ水素を同時に供給するエネルギーシステムが有効であると考えられる。本論ではエネルギー供給元が一元化した都市構造において、提案する水素併給システムがエネルギー負荷ならびに環境負荷の観点からの導入メリットについて、各種エネルギー需要データを用いて定量的な評価シミュレーションを実施した。検討結果よりFCVのみに水素を供給する場合と比較して、水素併給システムのステーションの稼働率が上回る商業施設において、その導入メリットがあることが確認された。
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ISSN:1348-284X
1348-284X
DOI:10.11361/cpij1.41.0.52.0