関節リウマチの前足部病変に対して母趾人工MTP関節置換術と第2-5趾MTP切除関節形成術を併用した症例の経験

「はじめに」関節リウマチでは前足部変形の頻度が高く, 種々の手術方法が考案されている. 今回われわれは関節リウマチの前足部変形に対し, 母趾MTP関節にはグロメット付きSwansonインプラントによる人工関節置換術を, 第2~5趾には中足骨頭切除による関節形成術を併用して行い, その中期成績を検討した. 「症例」症例は関節リウマチ患者5例6足, 全例女性. 手術時年齢は53~68歳(平均61.8歳). 罹病期間は5~24年(平均16.0年), Steinbrocker分類では全例Stage IVであり, Class分類ではClass 2が3例, Class 3が2例であった. 術後フォローアッ...

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Published in日本関節病学会誌 Vol. 28; no. 4; pp. 575 - 579
Main Authors 窪田泰浩, 松井宣夫, 幅麻里子, 徳増雪江
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本関節病学会 2009
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ISSN1883-2873

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Summary:「はじめに」関節リウマチでは前足部変形の頻度が高く, 種々の手術方法が考案されている. 今回われわれは関節リウマチの前足部変形に対し, 母趾MTP関節にはグロメット付きSwansonインプラントによる人工関節置換術を, 第2~5趾には中足骨頭切除による関節形成術を併用して行い, その中期成績を検討した. 「症例」症例は関節リウマチ患者5例6足, 全例女性. 手術時年齢は53~68歳(平均61.8歳). 罹病期間は5~24年(平均16.0年), Steinbrocker分類では全例Stage IVであり, Class分類ではClass 2が3例, Class 3が2例であった. 術後フォローアップ期間は14~45ヵ月(平均34.0ヵ月)であった. 「手術方法」手術方法はまず足底横皮切より進入し, 第2~5趾の中足骨頭を切除し, 足趾の矯正後に1.2mmのKirschner鋼線にてMTP関節を固定した.
ISSN:1883-2873