行政栄養士に求められる経験年数別コンピテンシー (公社)日本栄養士会公衆衛生事業部研修グループワークの結果から
(公社)日本栄養士会公衆衛生事業部研修において、行政栄養士のコンピテンシーを検討するグループワークを実施した。全国の行政栄養士98人が12グループに分かれ、経験年数(管理期(15年)、中堅期(10年・5年)、新任期(3年))とコンピテンシー領域(実践能力、組織的役割・遂行能力、教育・研究能力)を枠組みとしたワークシートに、コンピテンシーの項目を記載・整理した。それらを筆者らが集約した結果、管理期には、政策マネジメント力、人事計画、予算管理体制、人材育成の仕組み等が、中堅期(10年)には、庁外組織との連携、栄養情報収集と分析、予算・事業運営、臨地実習学生指導が、中堅期(5年)には、地域特性の把握...
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Published in | 日本栄養士会雑誌 Vol. 58; no. 10; pp. 726 - 735 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本栄養士会
2015
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Subjects | |
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ISSN | 0013-6492 2185-6877 |
DOI | 10.11379/jjda.58.726 |
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Summary: | (公社)日本栄養士会公衆衛生事業部研修において、行政栄養士のコンピテンシーを検討するグループワークを実施した。全国の行政栄養士98人が12グループに分かれ、経験年数(管理期(15年)、中堅期(10年・5年)、新任期(3年))とコンピテンシー領域(実践能力、組織的役割・遂行能力、教育・研究能力)を枠組みとしたワークシートに、コンピテンシーの項目を記載・整理した。それらを筆者らが集約した結果、管理期には、政策マネジメント力、人事計画、予算管理体制、人材育成の仕組み等が、中堅期(10年)には、庁外組織との連携、栄養情報収集と分析、予算・事業運営、臨地実習学生指導が、中堅期(5年)には、地域特性の把握、関係機関との連携、データを活用した資料作成、プレゼンテーション能力等が、新任期には、地域の社会資源の理解、地区データの選択収集、組織・自分の役割、政策と業務の関わりの理解、調査・研修参加によるスキル向上等が挙がった。この結果を踏まえて、行政栄養士の人材育成のあり方を検討する必要があると考えられた。 |
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ISSN: | 0013-6492 2185-6877 |
DOI: | 10.11379/jjda.58.726 |