視覚特別支援学校における「寄宿舎教育」の実態 The Actual Situation "The Dormitory Education" in Special Needs Education School for the Visually Impaired

視覚特別支援学校寄宿舎における「寄宿舎教育」の実態を明らかにすることを目的とし、寄宿舎指導員への質問紙調査を行った。質問紙調査の結果から、視覚特別支援学校寄宿舎は、通学困難でない児童生徒においても生活や教育の場として選択されていること、また、集団生活や異年齢集団による育み、基本的生活習慣の習得・確立といった教育的意義が明らかになった。今後の課題として、学習環境の整備や外出の機会の増加などが挙げられた。寄宿舎は、舎生の成長の場として生活に密着した様々な取り組みがなされている。今後も通学困難の児童生徒だけに限定することなく、身辺処理や生活技術の向上、自立を目指す児童生徒が「選んで」寄宿舎に入舎でき...

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Published in障害科学研究 Vol. 41; no. 1; pp. 163 - 172
Main Authors 加藤, 彩, 小林, 秀之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 障害科学学会 31.03.2017
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ISSN1881-5812
2432-0714
DOI10.20847/adsj.41.1_163

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Summary:視覚特別支援学校寄宿舎における「寄宿舎教育」の実態を明らかにすることを目的とし、寄宿舎指導員への質問紙調査を行った。質問紙調査の結果から、視覚特別支援学校寄宿舎は、通学困難でない児童生徒においても生活や教育の場として選択されていること、また、集団生活や異年齢集団による育み、基本的生活習慣の習得・確立といった教育的意義が明らかになった。今後の課題として、学習環境の整備や外出の機会の増加などが挙げられた。寄宿舎は、舎生の成長の場として生活に密着した様々な取り組みがなされている。今後も通学困難の児童生徒だけに限定することなく、身辺処理や生活技術の向上、自立を目指す児童生徒が「選んで」寄宿舎に入舎できることが望まれる。
ISSN:1881-5812
2432-0714
DOI:10.20847/adsj.41.1_163