肩関節周囲の痛み

理学療法士は患者から得られた痛みの場所という一つの主観的情報から, その原因となる解剖学的構造についての仮説を形成する必要がある. これらの仮説は, 主観的検査, 客観的検査, 治療によって検証されていく. しかしながら, 知識および経験なしに適切な解剖学的構造を列挙することは必ずしも容易ではない. 本論では, 臨床において比較的多い肩関節周囲の痛みに関して, その痛みの場所から原因として考えられる解剖学的構造および客観的検査において見いだされる所見について記載し, 効率的な臨床推理に寄与することを目的とする....

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Published in理学療法科学 Vol. 12; no. 1; pp. 29 - 34
Main Author 斎藤昭彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.02.1997
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ISSN1341-1667

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Summary:理学療法士は患者から得られた痛みの場所という一つの主観的情報から, その原因となる解剖学的構造についての仮説を形成する必要がある. これらの仮説は, 主観的検査, 客観的検査, 治療によって検証されていく. しかしながら, 知識および経験なしに適切な解剖学的構造を列挙することは必ずしも容易ではない. 本論では, 臨床において比較的多い肩関節周囲の痛みに関して, その痛みの場所から原因として考えられる解剖学的構造および客観的検査において見いだされる所見について記載し, 効率的な臨床推理に寄与することを目的とする.
ISSN:1341-1667