救急・集中治療領域の終末期治療における代理意思決定支援実践尺度の開発
要旨目的:救急・集中治療領域における終末期治療の代理意思決定支援実践尺度を開発し信頼性および妥当性を検証する.方法:尺度原案は文献検討および内容妥当性を検討し作成した.全国の救命救急センター病床/ICUにて,看護師473名に質問紙調査を実施した.項目分析,IT相関,GP分析,探索的因子分析,基準関連妥当性の検証,既知集団法,および再テスト法を行った.外的基準は看護師の倫理的行動尺度を用いた.結果:探索的因子分析の結果,4因子18項目が抽出され,第1因子から順に【他職種連携】【代理意思決定の準備】【偏りのない姿勢と説明の確認】【代理意思決定を考える促し】と命名した.尺度全体のクロンバックαは0....
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 37; no. 1; pp. 437 - 445 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
2017
公益社団法人 日本看護科学学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
DOI | 10.5630/jans.37.437 |
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Summary: | 要旨目的:救急・集中治療領域における終末期治療の代理意思決定支援実践尺度を開発し信頼性および妥当性を検証する.方法:尺度原案は文献検討および内容妥当性を検討し作成した.全国の救命救急センター病床/ICUにて,看護師473名に質問紙調査を実施した.項目分析,IT相関,GP分析,探索的因子分析,基準関連妥当性の検証,既知集団法,および再テスト法を行った.外的基準は看護師の倫理的行動尺度を用いた.結果:探索的因子分析の結果,4因子18項目が抽出され,第1因子から順に【他職種連携】【代理意思決定の準備】【偏りのない姿勢と説明の確認】【代理意思決定を考える促し】と命名した.尺度全体のクロンバックαは0.89(下位因子0.74〜0.84)であった.再テスト法の級内相関係数は0.71で,看護師の倫理的行動尺度との相関係数ρは0.54であった.資格および学習経験のある群が有意に高値であった.結論:救急・集中治療領域の終末期治療における代理意思決定支援実践尺度の信頼性および妥当性が確認された. |
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Bibliography: | 原著 |
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.37.437 |