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手術を受けた前立腺がんサバイバーのレジリエンス
要旨目的:手術を受けた前立腺がんサバイバーのレジリエンスを明らかにし,看護実践への示唆を得る.方法:術後6か月から1年6か月の前立腺がんサバイバー20名を対象に半構造化面接調査を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法で分析した.結果:レジリエンスは,「貫き通せる自分らしさ」「今なお社会に求められる自分」「パートナーの存在が一貫して自己の人生に不可欠であることの再認識」をしながら,男らしさの捉え方の枠組みを転換して新たな自己価値を確立する【男としてのアイデンティティの再構成】をしていくプロセスであり,「いのちを取られるがんじゃない」「いのちの確認行為」によりそれらが一層促進され...
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Published in | 日本看護科学会誌 Vol. 38; no. 1; pp. 318 - 327 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本看護科学学会
2018
公益社団法人 日本看護科学学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-5330 2185-8888 |
DOI | 10.5630/jans.38.318 |
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Summary: | 要旨目的:手術を受けた前立腺がんサバイバーのレジリエンスを明らかにし,看護実践への示唆を得る.方法:術後6か月から1年6か月の前立腺がんサバイバー20名を対象に半構造化面接調査を実施し,修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチの手法で分析した.結果:レジリエンスは,「貫き通せる自分らしさ」「今なお社会に求められる自分」「パートナーの存在が一貫して自己の人生に不可欠であることの再認識」をしながら,男らしさの捉え方の枠組みを転換して新たな自己価値を確立する【男としてのアイデンティティの再構成】をしていくプロセスであり,「いのちを取られるがんじゃない」「いのちの確認行為」によりそれらが一層促進されるものであった.結論:レジリエンスを促進する看護実践としては,このプロセスへの働きかけが有用であり,勃起機能や尿禁制は維持できなくとも,一人の人間として社会に承認されていることに意義があるなどの新たな価値づけを促進する,等が示唆された. |
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Bibliography: | 原著 |
ISSN: | 0287-5330 2185-8888 |
DOI: | 10.5630/jans.38.318 |