ケア提供者からみたエンド・オブ・ライフに対する高齢者の価値観の概念分析

要旨 目的:ケア提供者からみたエンド・オブ・ライフに対する高齢者の価値観の概念分析を行い,定義を明らかにすることを目的とする. 方法:日本国内の50文献を対象に,Rodgersの概念分析の手法を用い分析した. 結果:【他者から尊重される】【多様で個別性のある長い人生経験により物事の考え方が形成される】【その人なりの暮らし方に現れる】【残された時間を意識し揺れ動き変化する】【その人が望む最期を選択する決定要因となる】の5属性,5先行要件,4帰結が抽出された. 結論:本概念は「他者から尊重される多様で個別性のある長い人生経験により形成された物事の考え方であり,その人なりの暮らし方に現れ,残された時...

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Published in日本看護科学会誌 Vol. 40; no. 1; pp. 495 - 501
Main Authors 手塚(小滝) 桃子, 坪井 桂子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本看護科学学会 2020
公益社団法人 日本看護科学学会
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ISSN0287-5330
2185-8888
DOI10.5630/jans.40.495

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Summary:要旨 目的:ケア提供者からみたエンド・オブ・ライフに対する高齢者の価値観の概念分析を行い,定義を明らかにすることを目的とする. 方法:日本国内の50文献を対象に,Rodgersの概念分析の手法を用い分析した. 結果:【他者から尊重される】【多様で個別性のある長い人生経験により物事の考え方が形成される】【その人なりの暮らし方に現れる】【残された時間を意識し揺れ動き変化する】【その人が望む最期を選択する決定要因となる】の5属性,5先行要件,4帰結が抽出された. 結論:本概念は「他者から尊重される多様で個別性のある長い人生経験により形成された物事の考え方であり,その人なりの暮らし方に現れ,残された時間を意識し揺れ動き変化しながら,その人が望む最期を選択する決定要因」と定義された.
Bibliography:総説
ISSN:0287-5330
2185-8888
DOI:10.5630/jans.40.495