脳卒中上肢麻痺に対し急性期から回復期にかけてCI療法連携表を用いた取り組みについて
要旨:脳卒中地域連携パスに付随したCI療法連携表を作成し運用を開始した.急性期から回復期までCI療法を継続し関わった事例について報告する.事例は70歳代女性,左被殻出血を発症し入院翌日リハビリテーション開始となった.開始時FMA 4点,FIM(運動/認知)13点/16点,21病日CI療法を導入し,詳細な内容をCI療法連携表に記載して転院となった.回復期ではCI療法連携表の内容を参考に介入し,71病日よりCI療法を実施した.結果,FMA 62点,MAL(AOU/QOM)4.7点/4.7点,FIM(運動/認知)83点/35点まで改善した.CI療法連携表による情報共有から共通概念のもと介入することは...
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Published in | 作業療法 Vol. 39; no. 2; pp. 223 - 230 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本作業療法士協会
15.04.2020
一般社団法人 日本作業療法士協会 |
Subjects | |
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ISSN | 0289-4920 2434-4419 |
DOI | 10.32178/jotr.39.2_223 |
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Summary: | 要旨:脳卒中地域連携パスに付随したCI療法連携表を作成し運用を開始した.急性期から回復期までCI療法を継続し関わった事例について報告する.事例は70歳代女性,左被殻出血を発症し入院翌日リハビリテーション開始となった.開始時FMA 4点,FIM(運動/認知)13点/16点,21病日CI療法を導入し,詳細な内容をCI療法連携表に記載して転院となった.回復期ではCI療法連携表の内容を参考に介入し,71病日よりCI療法を実施した.結果,FMA 62点,MAL(AOU/QOM)4.7点/4.7点,FIM(運動/認知)83点/35点まで改善した.CI療法連携表による情報共有から共通概念のもと介入することは,機能回復やADLが獲得できる可能性をもった取り組みと考える. |
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Bibliography: | 実践報告 |
ISSN: | 0289-4920 2434-4419 |
DOI: | 10.32178/jotr.39.2_223 |