GC-マイクロECDによる魚介類中のPCB,有機塩素系農薬およびクロルデン類の一斉分析

魚介類中のPCB,有機塩素系農薬およびクロルデン類の一斉分析法を検討した.試料からアセトン-ヘキサンで抽出し,GPCおよびグラファイトカーボン/PSA二層式カラムにより精製後,シリカゲルカラムにより精製・分画し,デュアルカラムGC-マイクロECDで測定した.添加回収率は,PCBで84~109% (RSD≤21.6%),有機塩素系農薬で74~117% (RSD≤14.6%),クロルデン類で69~114% (RSD≤12.9%)とおおむね良好であった.本法は,1つのクロマトグラムによりPCBを総量で定量でき,GC-MSに比べてデータ解析が容易であるなど,魚介類中の有機塩素系汚染物質のモニタリングに...

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Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 52; no. 4; pp. 251 - 257
Main Authors 渡邉, 美奈恵, 三上, 栄一, 大野, 春香, 大島, 晴美, 上野, 英二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 25.08.2011
日本食品衛生学会
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.52.251

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Summary:魚介類中のPCB,有機塩素系農薬およびクロルデン類の一斉分析法を検討した.試料からアセトン-ヘキサンで抽出し,GPCおよびグラファイトカーボン/PSA二層式カラムにより精製後,シリカゲルカラムにより精製・分画し,デュアルカラムGC-マイクロECDで測定した.添加回収率は,PCBで84~109% (RSD≤21.6%),有機塩素系農薬で74~117% (RSD≤14.6%),クロルデン類で69~114% (RSD≤12.9%)とおおむね良好であった.本法は,1つのクロマトグラムによりPCBを総量で定量でき,GC-MSに比べてデータ解析が容易であるなど,魚介類中の有機塩素系汚染物質のモニタリングに有用と考えられる.
Bibliography:ZZ00009680
814308
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.52.251