周縁部採捕による水田内ドジョウ個体数概数レベルの簡易推定可能性

水田に生息するドジョウは鳥類等高次消費者の餌として重要で, その資源量は生態系保全上の関心事項である.著者らは既報で, 実験水田全体に設けた高密度な採捕定点, 採捕個体除去およびDeLuryまたはプログラムCAPTUREを適用した個体数推定実験を行い, 実用的推定値が得られたこと, 周縁部の採捕データのみからの推定に検討価値が認められたことを報告した.これを受け, 本研究では, 将来の一般利用に向け実験水田内に踏み入ることなく採捕可能な周縁部に2m間隔の採捕定点を設け, それによる個体数推定の可能性および更なる採捕定点数削減による省力的な簡易推定可能性を検討した.その結果, このような方法によ...

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Published inNōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū Vol. 87; no. 2; pp. II_107 - II_112
Main Authors 渡部, 恵司, 嶺田, 拓也, 石﨑, 周, 竹村, 武士, 小出水, 規行, 森, 淳
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 農業農村工学会 2019
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ISSN1882-2789
1884-7242
DOI10.11408/jsidre.87.II_107

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Summary:水田に生息するドジョウは鳥類等高次消費者の餌として重要で, その資源量は生態系保全上の関心事項である.著者らは既報で, 実験水田全体に設けた高密度な採捕定点, 採捕個体除去およびDeLuryまたはプログラムCAPTUREを適用した個体数推定実験を行い, 実用的推定値が得られたこと, 周縁部の採捕データのみからの推定に検討価値が認められたことを報告した.これを受け, 本研究では, 将来の一般利用に向け実験水田内に踏み入ることなく採捕可能な周縁部に2m間隔の採捕定点を設け, それによる個体数推定の可能性および更なる採捕定点数削減による省力的な簡易推定可能性を検討した.その結果, このような方法による個体数概数レベルの推定可能性が示唆された.
Bibliography:ZZ20032779
935494
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.87.II_107