弾粘塑性FEMと観測データに基づいた斜面の変形挙動評価

本研究では,地すべり変位量の将来予測を観測値に基づいて行う方法を構築しようとしている.数値解析法としては,弾粘塑性モデルに基づく有限要素法を用いており,地すべり土塊の二次元変位挙動の再現を試みている.また,変位観測値は,傾斜計による動態観測から得られる計測値を用いるものとする.この変位観測値から,地すべり面の有効内部摩擦角と流動性パラメータを同定し,変位予測に用いるが,パラメータの同定手法として,粒子フィルタを用いている.傾斜計から得られた計測データと解析による予測値は比較的よく一致し,変位予測解析によって,対策工としての排土工の効果を適切に推定することができた....

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Published inNōgyō Nōson Kōgakkai ronbunshū Vol. 86; no. 1; pp. II_9 - II_18
Main Authors 二木, 重博, 西村, 伸一, 珠玖, 隆行, 柴田, 俊文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published Tokyo 公益社団法人 農業農村工学会 01.01.2018
Japan Science and Technology Agency
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Summary:本研究では,地すべり変位量の将来予測を観測値に基づいて行う方法を構築しようとしている.数値解析法としては,弾粘塑性モデルに基づく有限要素法を用いており,地すべり土塊の二次元変位挙動の再現を試みている.また,変位観測値は,傾斜計による動態観測から得られる計測値を用いるものとする.この変位観測値から,地すべり面の有効内部摩擦角と流動性パラメータを同定し,変位予測に用いるが,パラメータの同定手法として,粒子フィルタを用いている.傾斜計から得られた計測データと解析による予測値は比較的よく一致し,変位予測解析によって,対策工としての排土工の効果を適切に推定することができた.
Bibliography:932560
ZZ20032779
ISSN:1882-2789
1884-7242
DOI:10.11408/jsidre.86.II_9