ブラックマッペのグロブリンの性質

1) ブラックマッペグロブリンは, 沈降係数8Sのタンパク質からなり, 11Sタンパク質は, アルカリ性でゲル濾過を行ったときのみ認められたことから, 本来存在するタンパク質ではなく, 8S成分が解離会合して生成したものと推察される。 2) 8Sグロブリンは糖タンパク質であり, 2.5%のマンノースと, 0.047%のグルコサミンを含んでいた。 3) 8SグロブリンはSDSにより分子量55,000, 45,000, 33,000の3種類のサブユニットに解離したが, これらの結合にS-S結合は関与していないことが推察された。...

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Published inNihon Eiyō, Shokuryō Gakkai shi Vol. 50; no. 1; pp. 73 - 76
Main Authors 福場, 博保, 四十九院, 成子, 前川, 昭男, 吉田, 恵子, 田所, 忠弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養・食糧学会 1997
日本栄養・食糧学会
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ISSN0287-3516
1883-2849
DOI10.4327/jsnfs.50.73

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Summary:1) ブラックマッペグロブリンは, 沈降係数8Sのタンパク質からなり, 11Sタンパク質は, アルカリ性でゲル濾過を行ったときのみ認められたことから, 本来存在するタンパク質ではなく, 8S成分が解離会合して生成したものと推察される。 2) 8Sグロブリンは糖タンパク質であり, 2.5%のマンノースと, 0.047%のグルコサミンを含んでいた。 3) 8SグロブリンはSDSにより分子量55,000, 45,000, 33,000の3種類のサブユニットに解離したが, これらの結合にS-S結合は関与していないことが推察された。
Bibliography:551215
ZZ00014795
ISSN:0287-3516
1883-2849
DOI:10.4327/jsnfs.50.73