青色LED と青色粘着板を組み合わせたLED 反射型トラップによるミナミキイロアザミウマの誘引時間帯

施設ナスにおいて青色粘着板と青色LEDを組み合わせた反射型トラップを利用し,ミナミキイロアザミウマの誘引に及ぼす影響を2011年7月に調査した。青色LEDの照射強度を光源から20cmの距離で1.5×10 17,3×10 17,6×10 17 photons/(m2・s)に調整して24時間連続照射したところ,反射型トラップでは無照射トラップと比較して誘引成虫数が多くなり,照射強度を3×10 17 photons/(m2・s)に調整した反射型トラップと無照射トラップの間には有意差が認められた。また,LEDを照射することにより雌成虫の誘引が多くなる傾向がみられた。反射型トラップと無照射トラップの誘引...

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Published inNihon Ōyō Dōbutsu Konchū Gakkai shi Vol. 58; no. 4; pp. 313 - 318
Main Authors 中村, 祐貴, 矢野, 栄二, 柴尾, 学, 田中, 寛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本応用動物昆虫学会 2014
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ISSN0021-4914
1347-6068
DOI10.1303/jjaez.2014.313

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Summary:施設ナスにおいて青色粘着板と青色LEDを組み合わせた反射型トラップを利用し,ミナミキイロアザミウマの誘引に及ぼす影響を2011年7月に調査した。青色LEDの照射強度を光源から20cmの距離で1.5×10 17,3×10 17,6×10 17 photons/(m2・s)に調整して24時間連続照射したところ,反射型トラップでは無照射トラップと比較して誘引成虫数が多くなり,照射強度を3×10 17 photons/(m2・s)に調整した反射型トラップと無照射トラップの間には有意差が認められた。また,LEDを照射することにより雌成虫の誘引が多くなる傾向がみられた。反射型トラップと無照射トラップの誘引成虫数を3時間ごとに調査したところ,反射型トラップでは無照射トラップと比較して誘引成虫数が18~21時,21~0時に多くなり,有意差が認められた。とくに,反射型トラップでは18~21時の雌成虫の誘引が多かった。
Bibliography:890069
ZZ00014825
ISSN:0021-4914
1347-6068
DOI:10.1303/jjaez.2014.313