豚繁殖・呼吸障害症候群の免疫病理組織学的観察

1993~1998年に, 岐阜県内で病性鑑定を行った野外の症例240検体について病理学的に観察した. 中等度ないし重度の間質性肺炎が, 年によって多少の変動はあったが30~60%の豚に観察された. 抗豚繁殖・呼吸障害症候群 (PRRS) ウイルス免疫血清を用いて, 免疫組織化学染色 (酵素抗体法) を行ったところ, 間質性肺炎が観察された豚の11.1~23.1%にPRRSウイルス抗原が検出された. 月齢別に検索したところ, 間質性肺炎が観察された豚の陽性抗原の検出率は, 3カ月齢以下では21.4~30.8%であったが, 4カ月齢以上では6.3~17.6%であった....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 52; no. 12; pp. 772 - 774
Main Authors 高島, 久幸, 富松, 洋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.12.1999
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ISSN0446-6454
2186-0211
DOI10.12935/jvma1951.52.772

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Summary:1993~1998年に, 岐阜県内で病性鑑定を行った野外の症例240検体について病理学的に観察した. 中等度ないし重度の間質性肺炎が, 年によって多少の変動はあったが30~60%の豚に観察された. 抗豚繁殖・呼吸障害症候群 (PRRS) ウイルス免疫血清を用いて, 免疫組織化学染色 (酵素抗体法) を行ったところ, 間質性肺炎が観察された豚の11.1~23.1%にPRRSウイルス抗原が検出された. 月齢別に検索したところ, 間質性肺炎が観察された豚の陽性抗原の検出率は, 3カ月齢以下では21.4~30.8%であったが, 4カ月齢以上では6.3~17.6%であった.
Bibliography:601964
ZZ00014801
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma1951.52.772