コマツナおよびチンゲンサイのEOD-FR処理による生育および形態に及ぼす影響

• Published in: Engeigaku kenkyuu Vol. 16; no. 4; pp. 449 - 454
• Main Authors: 伊是名, 純二, 阿久津, 雅子, 髙倉, 直
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: Kyoto-City 一般社団法人 園芸学会 2017; Japan Science and Technology Agency
• Subjects: Brassica; Brassica rapa chinensis; Brassica rapa perviridis; Cultivars; Elongation; Irradiation; LED; Morphology; Radiation; 品種間差; 放射照度; 茎伸長; 遠赤光
• ISSN: 1347-2658; 1880-3571
• DOI: 10.2503/hrj.16.449

チンゲンサイ3品種およびコマツナ4品種において，EOD-FR処理が生育および形質に及ぼす影響について調査した．供試したコマツナ4品種の内，‘丸葉コマツナ’ではすべての調査項目において強照射区で，‘はっけい’，‘菜々瀬’および‘菜々音’の3品種では，弱照射区で生育促進効果が確認された．また，チンゲンサイではEOD-FR条件で供試した‘沖縄チンゲンサイ’のみ主茎長が対照区に比べて，強照射区では約2.5倍，弱照射区では約3.5倍伸長し，FR光放射強度における生育差異が確認された．また，‘ミニチンゲンサイ’および‘長陽’は主茎長の伸長はみられなかったことから，チンゲンサイではEOD-FR処理が主茎の伸長に影響を及ぼす品種と及ぼさない品種があることが示唆された．これらのことから，コマツナおよびチンゲンサイでは品種ごとにFR光放射強度による反応特性に差異がみられることがわかった．