Duplex PCR法を用いた遺伝子組換えパパイヤ改良検知法

遺伝子組換え(GM)パパイヤの同定においてわが国の公定法のPCR法を改良し,簡便かつ迅速な検知法を開発した.凍結乾燥処理を省略し,生果肉から直接シリカゲル膜タイプの市販キットを用いてDNAを抽出した.GMパパイヤ特異的遺伝子およびパパイヤ内在性のpapain遺伝子を同時に増幅するduplex PCR法を開発するために,papain遺伝子に対する公定法のPCR増幅産物(211 bp)の内側に,新たなプライマーペア papain 2-5'/3' を設計した.GMパパイヤ検出用のプライマーペアには公定法と同一のものを用いた.これらのプライマーペアを同一チューブ内に共存させて増幅さ...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inShokuhin eiseigaku zasshi Vol. 47; no. 4; pp. 146 - 150
Main Authors 清水, 香織, 佐藤, 秀隆, 日野, 明寛, 青木, 信太郎, 服部, 秀樹, 山口, 昭弘, 三嶋, 隆, 渡邉, 敬浩, 米谷, 民雄, 上田, 信男, 穐山, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2006
Online AccessGet full text
ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.47.146

Cover

More Information
Summary:遺伝子組換え(GM)パパイヤの同定においてわが国の公定法のPCR法を改良し,簡便かつ迅速な検知法を開発した.凍結乾燥処理を省略し,生果肉から直接シリカゲル膜タイプの市販キットを用いてDNAを抽出した.GMパパイヤ特異的遺伝子およびパパイヤ内在性のpapain遺伝子を同時に増幅するduplex PCR法を開発するために,papain遺伝子に対する公定法のPCR増幅産物(211 bp)の内側に,新たなプライマーペア papain 2-5'/3' を設計した.GMパパイヤ検出用のプライマーペアには公定法と同一のものを用いた.これらのプライマーペアを同一チューブ内に共存させて増幅させる duplex PCR 法を行った後,増幅産物をアガロースゲル電気泳動またはマイクロチップ電気泳動により同時検出した.本法により簡便,迅速なGMパパイヤの同定が可能であった.
Bibliography:ZZ00009680
731187
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.47.146