山形県における飼い猫のジフテリア毒素原性Corynebacterium ulcerans感染状況調査

人におけるジフテリア毒素原性Corynebacterium ulcerans(C. ulceranstox+)感染の可能性の有無を把握することを目的として,2012年5~7月に山形県全域の飼い猫を対象にC. ulceranstox+感染状況調査を実施した.血清ジフテリア抗毒素価測定の結果,猫187匹中2匹(1.1%)から抗毒素を検出した(0.651IU/ml及び0.230IU/ml).結論として,山形県内の一般家庭に飼育されている猫の中にジフテリア抗毒素が検出される猫が存在することが明らかとなり,われわれに身近な「飼い猫」から人へのC. ulceranstox+感染の可能性が示唆された....

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Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 67; no. 8; pp. 613 - 616
Main Authors 瀬戸, 順次, 安孫子, 千恵子, 小宮, 貴子, 山本, 明彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.08.2014
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Summary:人におけるジフテリア毒素原性Corynebacterium ulcerans(C. ulceranstox+)感染の可能性の有無を把握することを目的として,2012年5~7月に山形県全域の飼い猫を対象にC. ulceranstox+感染状況調査を実施した.血清ジフテリア抗毒素価測定の結果,猫187匹中2匹(1.1%)から抗毒素を検出した(0.651IU/ml及び0.230IU/ml).結論として,山形県内の一般家庭に飼育されている猫の中にジフテリア抗毒素が検出される猫が存在することが明らかとなり,われわれに身近な「飼い猫」から人へのC. ulceranstox+感染の可能性が示唆された.
Bibliography:ZZ00014801
873083
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.67.613