消化管近傍リンパ節にT細胞性リンパ腫を発症した若齢犬の1例

嘔吐がみられた10カ月齢のフレンチ・ブルドッグにおいて,超音波検査により腹腔内腫瘤が認められた.試験開腹を行ったところ,胃内異物とともに胃と膵臓の境界において直径約2cmに腫大したリンパ節,さらに肝臓に散在する白色結節性病変が確認された.腫大リンパ節と肝臓の病変結節は,病理組織学的検査によりT細胞性リンパ腫と診断された.1歳未満の犬におけるT細胞性リンパ腫の報告はない.若齢犬においてもリンパ腫の発症を考慮する必要がある....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inNippon Juishikai zasshi Vol. 64; no. 5; pp. 390 - 393
Main Authors 高島, 諭, 大場, 恵典, 渡邊, 一弘, 児玉, 篤史, 酒井, 洋樹, 高木, 充, 北川, 均
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本獣医師会 20.05.2011
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:嘔吐がみられた10カ月齢のフレンチ・ブルドッグにおいて,超音波検査により腹腔内腫瘤が認められた.試験開腹を行ったところ,胃内異物とともに胃と膵臓の境界において直径約2cmに腫大したリンパ節,さらに肝臓に散在する白色結節性病変が確認された.腫大リンパ節と肝臓の病変結節は,病理組織学的検査によりT細胞性リンパ腫と診断された.1歳未満の犬におけるT細胞性リンパ腫の報告はない.若齢犬においてもリンパ腫の発症を考慮する必要がある.
Bibliography:ZZ00014801
811656
ISSN:0446-6454
2186-0211
DOI:10.12935/jvma.64.390