干ばつ下におけるイネ乾物生産への土壌からの水吸収能力および水利用効率の貢献度
作物におけるある期間中の乾物生産量は土壌水分の吸収量すなわち蒸散量と吸収した水の乾物への変換効率(水利用効率)との積で表せる. そこで, 本報告では干ばつ下でイネが高い乾物生産量や収量をあげるためには, 土壌水分の吸収能力と水利用効率のどちらの性質がより貢献しているのかを, 耐乾性のきわめて異なる4品種のイネを用いて明らかにしようとした. 降雨を遮断した圃場条件下で, 生殖生長期開始頃から43日間にわたって潅がいを停止すると, 葉身水ポテンシャルや気孔伝導度の低下の仕方が異なり, その結果乾物生産量と収量は従来耐乾性の優れるとみなされている品種ほど高かった. さらに, この間の土壌水分消費量と...
Saved in:
Published in | Japanese journal of crop science Vol. 65; no. 4; pp. 652 - 662 |
---|---|
Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | English Japanese |
Published |
日本作物学会
1996
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
Cover
Loading…
Be the first to leave a comment!