高分解能XバンドSAR衛星による水稲作付面積の求積に関する技術的検討

SAR衛星による水稲作付面積求積の実利用を想定した技術的検討を行うため、平坦地においてCOSMO-SkyMed画像データ(SPOTLIGHT-2モード)の取得や現地調査を実施した。その結果、以下の知見が得られた。①Xバンドでの観測上、鏡面反射の卓越する水稲草丈(水面上の丈):偏波HH、入射角23度付近の条件下で、25cm以上の丈ではわずかに後方散乱が生じ、画像上でやや明るく写りはじめることを確認した。②異なる入射角(23.7度と56.1度)による撮像データの重ね合せ:合成画像による目視判読の可能性を検討したところ、概ね実用に耐えうることが確認された。以上、平坦地においてXバンドSAR衛星による...

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Published inJournal of the Japanese Agricultural Systems Society Vol. 26; no. 3; pp. 115 - 118
Main Authors 柴田, 純, 菅原, 衛, 鈴木, 研二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published システム農学会 01.07.2010
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ISSN0913-7548
2189-0560
DOI10.14962/jass.26.3_115

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Summary:SAR衛星による水稲作付面積求積の実利用を想定した技術的検討を行うため、平坦地においてCOSMO-SkyMed画像データ(SPOTLIGHT-2モード)の取得や現地調査を実施した。その結果、以下の知見が得られた。①Xバンドでの観測上、鏡面反射の卓越する水稲草丈(水面上の丈):偏波HH、入射角23度付近の条件下で、25cm以上の丈ではわずかに後方散乱が生じ、画像上でやや明るく写りはじめることを確認した。②異なる入射角(23.7度と56.1度)による撮像データの重ね合せ:合成画像による目視判読の可能性を検討したところ、概ね実用に耐えうることが確認された。以上、平坦地においてXバンドSAR衛星による水稲作付地の特定を実施する上で、撮像条件・期間の判断基準として重要な知見が得られた。
Bibliography:792202
ZZ00011894
ISSN:0913-7548
2189-0560
DOI:10.14962/jass.26.3_115