UASB発酵法による乳牛糞尿搾汁液の処理効果

本研究はUASB(Upflow Anaerobic Sludge Blanke)発酵法による搾汁乳牛糞尿の処理についてグラニュール量の異なる有効容積2000mLの発酵槽を2基用い、発酵温度を35℃、水理学的平均滞留時間を48時間、投入COD負荷を1.35-2.62g/L/dayの条件でバイオガス生成およびCOD除去能力を検討した。バイオガス生成量は投入COD負荷の上昇に従い増加し、投入COD負荷とバイオガス生成量は直線的関係にあることが明らかとなった。COD除去率は投入COD負荷を1.35g/L/dayに設定した1-12日目で最も高い値で推移した。その後COD除去率は投入COD負荷を上昇させる...

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Published inJournal of the Society of Agricultural Structures, Japan Vol. 35; no. 1; pp. 1 - 8
Main Authors 梅津, 一孝, 大山, 卓英, 岸本, 正, 高橋, 潤一, 松本, 奈美, 濱本, 修
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 01.06.2004
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ISSN0388-8517
DOI10.11449/sasj1971.35.1

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Summary:本研究はUASB(Upflow Anaerobic Sludge Blanke)発酵法による搾汁乳牛糞尿の処理についてグラニュール量の異なる有効容積2000mLの発酵槽を2基用い、発酵温度を35℃、水理学的平均滞留時間を48時間、投入COD負荷を1.35-2.62g/L/dayの条件でバイオガス生成およびCOD除去能力を検討した。バイオガス生成量は投入COD負荷の上昇に従い増加し、投入COD負荷とバイオガス生成量は直線的関係にあることが明らかとなった。COD除去率は投入COD負荷を1.35g/L/dayに設定した1-12日目で最も高い値で推移した。その後COD除去率は投入COD負荷を上昇させるに従い、徐々に減少した。グラニュール量を500mLとした発酵槽は250mLとした発酵槽に比べ、常に高い性能を有した。またこれらの関係をOleszkiewicz(1981)のモデルとSanchez(1994)のモデルを用いて検討した。
Bibliography:ZZ00015617
700034
ISSN:0388-8517
DOI:10.11449/sasj1971.35.1