アオジおよびカモからのパラミクソウイルスの分離と同定
1979年秋に32種719羽の小鳥, 19種255羽の水禽および6種126羽の海鳥をウイルス学的に検索した. 207羽のアオジ(Emberiza spodocephala)のクロアカぬぐい液から6株のパラミクソウイルスが分離され, それらは M 蛋白の抗原性にもとついて Yucaipa 種に属することがわかったが, 二重免疫拡散法でしらべた HN 蛋白の抗原性状では規準種の Chicken/California/Yucaipa/56 とは完全に同じではなかった. また, 21羽のコガモから3株, 90羽のヒドリガモから2株のパラミクソウイルスが, それぞれクロアカぬぐい液から分離された. この...
Saved in:
Published in | Japanese journal of veterinary science Vol. 44; no. 2; pp. 317 - 321,323 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本獣医学会
25.04.1982
|
Online Access | Get full text |
ISSN | 0021-5295 1881-1442 |
DOI | 10.1292/jvms1939.44.317 |
Cover
Summary: | 1979年秋に32種719羽の小鳥, 19種255羽の水禽および6種126羽の海鳥をウイルス学的に検索した. 207羽のアオジ(Emberiza spodocephala)のクロアカぬぐい液から6株のパラミクソウイルスが分離され, それらは M 蛋白の抗原性にもとついて Yucaipa 種に属することがわかったが, 二重免疫拡散法でしらべた HN 蛋白の抗原性状では規準種の Chicken/California/Yucaipa/56 とは完全に同じではなかった. また, 21羽のコガモから3株, 90羽のヒドリガモから2株のパラミクソウイルスが, それぞれクロアカぬぐい液から分離された. このうち4株は抗原的に Duck/Mississippi/75と同一であり, 他の1株はニューカッスル病ウイルスと同定ざれた. |
---|---|
Bibliography: | ZZ00021048 250489 |
ISSN: | 0021-5295 1881-1442 |
DOI: | 10.1292/jvms1939.44.317 |