原野開墾畑におけるダイコン軟腐病菌のストレプトマイシン(SM)耐性化について
分離菌株24菌株について14項目の細菌学的性質を検討した結果,23菌株をE.carolovora subsp.carolovora,1菌株をE.chrvthanthemiと同定した。 5菌株のSM感受性,SM耐性菌の存在において,100ppmを越える高濃度の耐性菌は認められず,また,SM加用培地の継代培養では9回の培餐で100ppmに対する耐性を獲得したが,その獲得過程は初回のMIC値により異なり,6,25~12.5ppmで時間的な停滞が認められ,耐性化に伴い1菌株を除く他の菌株の世代時間は1/2に短縮化された。 獲得したSM耐性菌と感受性菌からプラスミドを抽出した結果,2~7本のバンドが認め...
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Published in | Kyūshū Byōgaichu Kenkyūkaiho Vol. 33; pp. 53 - 56 |
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Main Authors | , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
九州病害虫研究会
30.10.1987
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ISSN | 0385-6410 1884-0035 |
DOI | 10.4241/kyubyochu.33.53 |
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Summary: | 分離菌株24菌株について14項目の細菌学的性質を検討した結果,23菌株をE.carolovora subsp.carolovora,1菌株をE.chrvthanthemiと同定した。 5菌株のSM感受性,SM耐性菌の存在において,100ppmを越える高濃度の耐性菌は認められず,また,SM加用培地の継代培養では9回の培餐で100ppmに対する耐性を獲得したが,その獲得過程は初回のMIC値により異なり,6,25~12.5ppmで時間的な停滞が認められ,耐性化に伴い1菌株を除く他の菌株の世代時間は1/2に短縮化された。 獲得したSM耐性菌と感受性菌からプラスミドを抽出した結果,2~7本のバンドが認められ,これらの分子量は1.70~85.0Mdalであり,NIAS1296菌株以外の耐性菌株は感受性菌株と比較して,プラスミドの消失と分子量の変動が認められた。 |
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Bibliography: | ZZ00014779 382394 |
ISSN: | 0385-6410 1884-0035 |
DOI: | 10.4241/kyubyochu.33.53 |